万年筆の決め方はいろいろありますが、自分の手にあったものを選ぶことは快適な筆記生活を送るためにも重要なポイントの一つです。そのなかでも特に、軸の太さはペンの安定を助ける点で無視できない要素です。

そこでこの記事では自分の手に合わせた太さの選び方をご紹介します。

結局は、手の大きさに合わせた太さを!

異なる太さの万年筆が、場合によって快適になったり不快になったりするのは、個人の好みだけでなくきちんとした理由があります。

軸の太い万年筆は、手で支える部分や設置面積も広いので、非常に安定した感覚で持つことができます。必然的に、安定させるために指で固定する必要もなくなるので、指はほんの少し添えるだけで線を引くことができるのです。

商品の傾向として軸が太い万年筆は相対的に長くなることもあり、重量も増えてどっしりとした安定感があるのが特徴といえます。もちろん、太くて短い万年筆といった例外はありますが、どちらにせよ軸が太いことは安定感を生む要因になります。

とはいえ、手が小さい方にとってはこの重量がネックとなり、ペンに振り回されて自由に書けない場合もあります。また、全体的に大ぶりの万年筆が多いため、持ち運びには不便です。

次に細い軸を持つ万年筆の特徴を見てみましょう。軸の細い万年筆の特徴としては、コンパクトで短いものが多いことが挙げられます。利点として持ち運びに便利であること、全体の重量が軽くなり、ペンに振り回されるといったことはありません。

反面、太い軸とくらべると手の中でコロコロと動いてしまうなど、安定には欠けるため、ペンの軸を持つ筆圧は必然的に強くなってしまいます。長時間書くことを考えるならば、筆圧が強いことは疲れの原因となるため、あまりおすすめできません。

基本的には、長期筆記、筆圧が弱い方は太い軸の万年筆を、筆圧が強く短時間の筆記には細い軸の万年筆を利用するのがよいでしょう。

結局は、手の大きさに合わせた太さを!

さらに言えば、一般的に女性はより細身のものが、男性はより太めのものが良いといわれています。男女で骨格も異なるのでおすすめできる万年筆の太さや大きさも変わってくるのは、当然といえば当然かもしれません。

とはいっても、太い指の男性でも細身のペンの方が持ちやすくて好きだという方もいますし、か細い指の女性でも太い万年筆が安定していて好きという方もいます。

一番重要なのは自分の納得できる万年筆かどうか、そして自分が快適に思うものを選べたかどうかです。したがって、世論の評判には惑わされず、初めのうちはとりあえず目につくものは全部持ってみる気持ちで試筆すると、しっくりくるものが見つかるはずです。

各メーカーの定番商品は、たいていほぼ同じデザインで太さと長さが段階的に変化したラインナップが揃っています。その場で買わなくても試筆はいくらでもできますので、恥ずかしがらず一度は店舗で試しに持つ機会を持ち、自分にあった太さや長さを模索することをおすすめします。