損してない?万年筆の購入先とその選び方

よし、万年筆を買うぞ!そう意気込んでいざ店へ…ちょっと待ってください!そのお店の値段で、あなたは満足できますか?万年筆のお店にも安いお店と高いお店とあるんです。

この記事では自分の満足のいく万年筆を選ぶために選ぶべき万年筆の購入先について考えてみたいと思います。

万年筆の購入先いろいろ

あなたが万年筆を買おう、そう思った時に想像するのはどんなお店でしょう。近所の文房具やでしょうか、万年筆専門店でしょうか、それともネット通販でしょうか。

ぱっと思いつく限りでも、万年筆の取扱いのある店舗はメーカーの営業所、文房具店、百貨店、万年筆専門店、ホームセンター、家電量販店、ネット通販(アマゾンや楽天のほか、専門店も)と7つもあります。

以下の表に、特徴別に分類してみました。

店舗 値段 特徴
メーカーの営業所 正規 該当のメーカーに限られるものの純正品の在庫が豊富。昔のものでも在庫があれば取り寄せてくれる。安心安全ではあるが値段は高い。
文房具店 ほぼ正規に準拠 対人で販売してもらえるのが利点。メーカーにとらわれず試筆ができるが店によって取扱いにムラがあったり、プレミアのつくような商品は取り扱っていない場合が多い。
百貨店 正規 文房具店と同様の利点に加え、高価なものを取り扱っている場合が多い。店員のレベルも比較的高い場合が多く、ラグジュアリーな気分を味わいながら購入できる。
万年筆専門店 ほぼ正規に準拠 万年筆に非常に詳しい店員に相談できるのが利点。店によって特徴は激しく異なるため、事前にどのようなタイプの店か下調べしてから行くと良い。
ホームセンター・画材店 割引 対人の相談が難しい場合もあるが、割り引かれた値段で購入できるのが利点。目当てのものを自分で選べる自信があれば、品揃えも意外と豊富なためお得感がある。
家電量販店 割引 ネットの最安値の値段でかつ試筆も出来て購入できる場合があり、意外と穴場。高価なものでもあまり高級感がしないのが難点かもしれない。
ネット通販 割引 必ずしも最安値ではないが比較的安値で購入できる。名入れやインクボトルプレゼントなどもある。他方、商品が届くまで実物を確認できないのは個体差が大きい万年筆にとって大きな欠点。取り換えサービスを行っている店もある。

安いのはネット…とみせかけてそうでもないらしい!

最もお手頃価格なのはネット通販ですが、メーカーの小売希望価格のお店もあれば、最安値で売っているお店もあります。

特に気をつけなければいけないのが、あまりにも安い場合です。万単位で異常に安い場合、それは最安値ではなくて詐欺サイトかもしれません。

注文して入金もしたのに商品が届かない!または偽物だった!なんてことも。店舗であっても安いものは偽物の可能性がありますので、購入しようとする際はくれぐれもご注意ください。

【インクフローと】インクで選ぶ万年筆【色・相性】

万年筆とインクは切っても切れない一心同体の関係です。ペン先からさらさらと流れ出るインクを見るだけでも楽しいひと時が過ごせます。このインクの出のことを、英語でインクフローと言います。

この記事ではインクフローとペン先、色と相性などの方面から万年筆の選び方についてまとめてみたいと思います。

インクと万年筆とあれこれ

インクフローの話に入る前に、インクの粘り?変色?なにそれ?という方のために、万年筆のインクについてまとめておきたいと思います。

万年筆の粘り気は、インクの濃さともかかわるので科学的に解説できなくもないのですが、簡単に言うとペン先から流れ出るインクの加減のことを指します。

万年筆で書くと書いた線の端の部分にインクがたまり、そこだけ色が濃くなるものが多いのですが、粘りの多いインクとそうでないインクではインクが溜まった部分とそうでない部分の色の差が異なります。

また、注意したいのが、万年筆のインクは紙との相性や経年劣化で色が変化していくことです。特にブルーブラックのインクは変色が顕著です。線を引いた直後は明るい緑がかったブルーだったものが、じょじょにグレーのブルーになっていくさまを見るだけでも飽きません。

「腐食インク」や「証書用インク」といった、劣化しない、もしくはしにくい素材のインクもありますが、そのようなタイプのインクは取扱が難しいので初心者向けではありません。

光に当たることで色があせていくので、時間がたって同じインクで書いた字を見るとかなり違うように思われる可能性があります。

もし、インクを買う時に店に置いてあるインク見本を見るといった場合でも、変色しているということを念頭に置いて見ておくとイメージと違ったということが減っていいかもしれません。

インクフローとペン先の関係って?

万年筆初心者の方にはインクフローが…といわれてもなんのことやら、と思われる方も多いかもしれません。近頃はポールペンでインクが出すぎるということも少ないですし、そもそも鉛筆はインクがありません。

万年筆を書いているとわかるのですが、ペン先によってインクがふんだんに流れ出るものと、なかなか出てこないものがあるんです。メーカーによってフローの良さは異なりますが、日本製は比較的フローがよく、海外製はフローが鈍いことが多いです。

インクの出は、紙の上に乗ったインクの量と乾きやすさで見分けます。あまり変わらないように思えるかもしれませんが、本当に相性というものはあって、びしゃびしゃと出るものもあればなかなか出ないものもあるのが面白いところでもあります。

一般的に、細字はフローのよいものを、太字はフローに粘りのあるものを選ぶとよいといわれていますので、自分が使いたいインクの評判を確認して、インクにあった万年筆を選びたいものですね。

細字はペン先にインクが出る道が狭く、太字は広いため、あまり太字にフローが良いものを選ぶとびしゃびしゃと出すぎてしまってインク漏れのような事態になりかねませんので、特に太字の万年筆を使いたい場合はインクを選ぶ時も気をつけるようにしましょう。

キャップが決め手!?万年筆とキャップの大事な関係

意外と盲点で見ていない方が多いように思われるのですが、万年筆を選ぶ際、実は大事なのがキャップの種類です。万年筆のキャップにはいくつかの種類があり、それぞれ利点と難点があります。

また、購入する際、実物を触らなければなかなか確認がとれないものでもあります。そこでこの記事ではその確認方法も含めてキャップに着目した万年筆の選び方をご紹介します。

意外と種類がある!?万年筆とキャップの関係

万年筆の要であるペン先を保護し、インクの乾きや漏れを防ぐ意味でも、キャップは重要な存在です。とはいえ、一言に万年筆とキャップといっても、さまざまなものが存在します。

まず、そもそもキャップが存在しないキャップレスの万年筆も存在しているからです。繰り出し式とも呼ばれる万年筆で、キャップの代わりに隠れるようなギミックがつけられていて、ペン先をひねり出す形の万年筆です。

ペン先もコンパクトになってしまいますが、ペンそのものも小さくなるため、非常に持ち運びに便利なのが特徴です。

キャップにも2種類あるらしい!

さて、キャップがついているもののなかにも、回転型のキャップとかちっとはめる型のキャップの二種類があります。さらにこの二つはペン軸の後ろにつけることを想定されているものとそうでないものがあるのにも注意しなくてはなりません。

回転型の利点はキャップとして最も優秀で、外れる危険がほとんどなく、開け閉めに衝撃もないのでインクでのトラブルも少ない点です。ただ、難点としてキャップの開け閉めの手間が面倒に感じる方もいることが挙げられます。パッと使いたいという場合は、このキャップを選ばないようにするとよいでしょう。

かちっとはめる型の利点は回転させる手間がないため、使いたいと思ったときすぐに開け閉めできることです。しかし、「カチッ」という振動でインクが漏れ出てしまう危険もあるかもしれません。

そのほかの難点として、何度も開け閉めを繰り返すと固かったキャップが緩くなって外れてしまうことがあることがある点です。キャップが外れてしまった場合、インクが乾いてトラブルの原因にもなります。

キャップ付きのものを選ぶ際も、メリットとデメリットを勘案して選ぶようにしましょう。

気になるキャップの種類の確認方法は?

キャップレスの万年筆を除き、購入したいと思った時の説明文のなかにはキャップについての説明書きないものが多くあります。でも、実物を確認しないで購入したい。そんなときはどうしたらいいのでしょうか。

一番楽なのは、インターネットで口コミを確認して、誰か言及していればそれを参考にすることです。ただし、必ず書いてあるとも言い難いので難しいかもしれません。

そこで、二つ目の方法としてペン先を出している画像を確認することを推奨いたします。というのも、回転式のペン先であれば必ずキャップをねじ入れるためのギザギザがあるためです。

回転させるのだから、当たり前といえば当たり前なのですが、意外と見えてないことが多いのです。ぜひ注目してみてくださいね。

ともあれ、最も重要なのは自分の軸の重さや長さ、太さの好みと兼ねてキャップにも注意しておくことです。購入する時は、キャップにも気を配って決めるようにしましょう。

自分に合った太さの万年筆を選ぼう!

万年筆の決め方はいろいろありますが、自分の手にあったものを選ぶことは快適な筆記生活を送るためにも重要なポイントの一つです。そのなかでも特に、軸の太さはペンの安定を助ける点で無視できない要素です。

そこでこの記事では自分の手に合わせた太さの選び方をご紹介します。

結局は、手の大きさに合わせた太さを!

異なる太さの万年筆が、場合によって快適になったり不快になったりするのは、個人の好みだけでなくきちんとした理由があります。

軸の太い万年筆は、手で支える部分や設置面積も広いので、非常に安定した感覚で持つことができます。必然的に、安定させるために指で固定する必要もなくなるので、指はほんの少し添えるだけで線を引くことができるのです。

商品の傾向として軸が太い万年筆は相対的に長くなることもあり、重量も増えてどっしりとした安定感があるのが特徴といえます。もちろん、太くて短い万年筆といった例外はありますが、どちらにせよ軸が太いことは安定感を生む要因になります。

とはいえ、手が小さい方にとってはこの重量がネックとなり、ペンに振り回されて自由に書けない場合もあります。また、全体的に大ぶりの万年筆が多いため、持ち運びには不便です。

次に細い軸を持つ万年筆の特徴を見てみましょう。軸の細い万年筆の特徴としては、コンパクトで短いものが多いことが挙げられます。利点として持ち運びに便利であること、全体の重量が軽くなり、ペンに振り回されるといったことはありません。

反面、太い軸とくらべると手の中でコロコロと動いてしまうなど、安定には欠けるため、ペンの軸を持つ筆圧は必然的に強くなってしまいます。長時間書くことを考えるならば、筆圧が強いことは疲れの原因となるため、あまりおすすめできません。

基本的には、長期筆記、筆圧が弱い方は太い軸の万年筆を、筆圧が強く短時間の筆記には細い軸の万年筆を利用するのがよいでしょう。

結局は、手の大きさに合わせた太さを!

さらに言えば、一般的に女性はより細身のものが、男性はより太めのものが良いといわれています。男女で骨格も異なるのでおすすめできる万年筆の太さや大きさも変わってくるのは、当然といえば当然かもしれません。

とはいっても、太い指の男性でも細身のペンの方が持ちやすくて好きだという方もいますし、か細い指の女性でも太い万年筆が安定していて好きという方もいます。

一番重要なのは自分の納得できる万年筆かどうか、そして自分が快適に思うものを選べたかどうかです。したがって、世論の評判には惑わされず、初めのうちはとりあえず目につくものは全部持ってみる気持ちで試筆すると、しっくりくるものが見つかるはずです。

各メーカーの定番商品は、たいていほぼ同じデザインで太さと長さが段階的に変化したラインナップが揃っています。その場で買わなくても試筆はいくらでもできますので、恥ずかしがらず一度は店舗で試しに持つ機会を持ち、自分にあった太さや長さを模索することをおすすめします。

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