万年筆のペン先としては細字や中字、太字が一般的です。とはいえ、実はペン先はそれだけじゃないんです!この記事ではオブリークやミュージックといった、特殊な用途のために作られた様々な形の特殊なペン先について解説します。

普通のものと違うっていうけど、どんな種類があるの?

特殊なペン先、と言われてもよくわからないですよね。まず、太字傾向のものと細字傾向のものとがあるので二つに分類して説明することにします。

太字のものとしては「オブリーク(傾斜文字)」「スタブ(縦太横細)」「コース(特太字)」「ズーム(太字)」「ミュージック(縦太横細字)」があります。それぞれの特徴は以下の表をご参照ください。

名前 特徴
オブリーク ペン先が傾斜していることが特徴です。ペン先を内側にねじって書く方にお勧めです。
スタブ 縦線を書くと太く、横線を書くと細字になることが特徴です。字幅が異なり、カリグラフィーのような文字を書くことができます。
コース 特太字と訳されるように、非常に太い文字を書くことができます。大きな画面に大きな文字を書きたいという方向けです。
ズーム ペン先の角度を立てたり寝かせたりすることで太さが変わるのが特徴です。コースよりも細いものの、比較的太く線が引けます。
ミュージック 写譜用とも呼ばれるように、本来は楽譜(五線譜)用のペン先です。太字よりもより太く文字の書けますが、強弱をつけることもでき、ズームのより特殊な形ともいえるかもしれません。

細字のものは「ソフト」「フォルカン」「ポスティング」「ウェーバリー」があります。こちらも表にしましたので参考にしてください。

名前 特徴
ソフト ペン先がやわらかく圧力を加えると字幅に強弱がつくようになっているのが特徴です。比較的筆圧の弱い方に向いています。
フォルカン ソフトをさらに柔らかくした筆のような強弱をつけることができるペン先です。傷みやすくなってしまいますが、つけペンのような楽しみ方ができます。
ポスティング ペン先が下を向いているのが特徴です。極細字をさらに細くした字幅で、帳簿や小さなメモのような細かな文字を書くのに便利です。
ウェーバリ ペン先を上向き反り上がっているのが特徴です。中字と同じくらいの字幅で、ボールペンのようにペン先を立てても筆記できるのが特徴です。

そのほかにもさまざまなペン先が存在しています。あまり店頭に並んでいることはありませんが、ぜひ探してみてください。

なお、ペン先の形状にも種類があり、オープンニブ(ニブはペン先のことです)・フーデットニブ・ウィングニブ・インレイニブなどおもに4種類があります。基本的にはオープンニブなのですが、2本目3本目には他の形状のものも試しに購入してもいいかもしれませんね。